朗報!アメリカの国立衛生研究所(NIH)が正式にME/CFS研究を強化することを発表。
NIH所長Francis Collinsによると、国立神経疾患・脳卒中研究所Walter J. Koroshetzと、米国社会福祉省のCFS諮問委員会 NIH代表のVicky Holets
Whittemoreのもと、免疫系から神経系、代謝系などありとあらゆる系統の研究を行い、ME/CFSを解明するとのこと。
NIHは、世界で最も大きな研究施設である。
ウイルス、細菌、カビとCFS患者の免疫反応を研究しているコロンビア大学のイアンリプキンも、この研究チームに所属される予定。
風邪やインフルエンザなどの感染症がきっかけで、健康な生活から永久的に障害をおうというのが患者たちにみられる共通のパターンだが、
30年間国立衛生研究所に無視され続けてきたこれらの患者たちを最新の機器やテクノロジーを使って研究することになった。
元ワシントンポストのレポーターでCFSによって障害者となったBrian Vastagは「このことの意義は大きい」と語る。
2009年に特定のレトロウイルスが関わっているという研究結果が再現できなかったことで、科学者のCFSへの興味が停滞したが、
今回は、シングルセルバイオロジーなどの新しいテクノロジーでこの病気の背後にある個別の免疫細胞なども調べることになった。
また、この研究によって、抗がん剤治療を受けた癌患者が経験する「疲労」などの謎が解明されることも期待されている。
まだ、どれくらいの予算があてられるかははっきりしていないが、これまで花粉症の研究費よりも低かったME/CFS研究費が増大することが期待されている。
http://www.theatlantic.com/health/archive/2015/10/a-boost-for-chronic-fatigue-syndrome-research/413008/