http://www.hindawi.com/journals/mi/2015/929720/
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研究発表
「慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎患者の脳脊髄液中のサイトカイン」
内容の要約
2月26日に受理されたアメリカとオーストラリアの研究者たちによる研究結果によると、18人のME/CFS患者と5人の健康なコントロールグループの脳脊髄液内のサイトカインを調べたところ、
27種類のサイトカインのうち、インターロイキン10というサイトカインだけがCFS/ME患者で低下していることがわかった。
CFS/ME患者にみられるこの炎症性サイトカインの混乱が、神経系の変異を引き起こしているのかもしれないと結論づけている。
インターロイキン10は、先天性免疫と適応免疫システムのほとんどすべての細胞によって分泌されていて、中枢神経系の抗炎症作用に役割を持つが、
このインターロイキン10が低下していることが、CFS/ME患者の微熱などの症状に関与している可能性もあり、今後の更なる研究が期待される。